ゲーム「潮騒の街」感想/ハマるかどうかはあなた次第の良い話

公開日:2018/07/08最終更新日:2018/07/15

「潮騒の街」というフリーのスマホゲームをプレイ。社会や自分自身に絶望し傷ついた主人公が、人との関わりの中で温もりを取り戻す、そんな話。

テーマがテーマだけに終始しんみりした雰囲気で、エンディングまで終えると間違いなく、誰が見ても「良い話」である。そして、それが心に突き刺さるかどうかは、きっと人それぞれになるだろう。

え、小山田はどうだったって?俺はどうだろう。うーん(笑)

以下ネタバレあり。

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主人公に感情移入できるかどうか

この作品にハマるかどうかのもっとも重要なポイントは、主人公に感情移入できるかどうかだと思う。主人公の気持ちに寄り添えるか、一歩引いた目で見てしまうかの分かれ道だ。

で、正直なところ、今の俺はこのゲームの主人公にあまり感情移入できなかった。

今の俺は、というのがポイントなのだが・・・。

主人公の男は社会に絶望している。過去にはたくさんの自己啓発本を読んで社会での成功を望んでいたが、「社会での成功=自分を犠牲にすること」だと気づき、嫌になってしまった。

そして男は自分自身にも絶望している。人と関わって自分が傷つくこと、また相手を傷つけることに疲れてしまった。自分の心のなかに一瞬「これをやりたい」という気持ちが浮かんでも、そんな自分に自信が持てず逃げ出してしまうのだ。

で、最終的に男はこうなる。「自分なんかいなくても、周りは幸せにやっていけるだろう」

これ、十年くらい前の俺にはどストライクだったと思う。(笑)

昔は俺もよく悩んでた。社会の中、人と人との間での自分という存在について。「やりたい自分」と「求められる自分」のギャップというのかな?高卒で働きはじめて、最初の数年はオッサンたちと衝突ばっかしてたもん。

そんな時期にプレイしていたら自分を重ねて号泣でもしてたかもしれないなー。(^_^;)

ところが今の俺は「自分は自分だー!」とそこそこ思えるようになってきていて、当時の自分がいったい何にムカついてたのかももう忘れてしまった。たぶんネガティブな自分を思い出したくない気持ちもあるのかもしれない。それで主人公に対して「おいおいどうした、ひねくれてんなー」なんて、冷静に距離を取ってしまったわけだ。

主人公のマイナスな感情にどれだけ寄り添えるかで、感想は大きく変わってくると思う。

何を信じてどう行動するかは自分で決めるのだ

クリアすると作者から製作ウラ話が聞ける。そこで「本には人生を変えるくらいの力があるけど、何を信じてどう動くかを自分で判断する感受性も大事」みたいな話がある。

これは、そのとおりだなぁと思った。

考えてもみ?今の時代、何かに悩んだらすぐネットでしょ。調べたらすぐ答えが出てきて、見つけた答えをあっという間に信じてしまう。で、しばらくはその答えにすがって暮らすんだけど数日したらまた不安になって答えを探して〜、の繰り返しってよくあるじゃん。

本だって同じ。答えを手に入れるのにちょっと手間がかかる分、よけい崇拝しがち。

それであれよ?数ヶ月もしたら「なんでこんなことを信じてたんだ?」みたいな。(笑)

ちょっとこわいよね。

実際この物語には作者自身が感じた「社会で成功するために自分をとけこませる(犠牲にする)のがいいのか悪いのか?」という疑問が背景にあるみたいで、まさに主人公がいい例。昔は信じていた自己啓発本が、今ではゴミの山だもん。おそろしい。

ま、未来のことはわからないし人は変わるものだから、その時その瞬間の自分に従うしかないんだけど、「何を信じる、なぜ信じる?自分はどうしたいのか?」をその都度しっかり自分の頭で考えていかんとなって思いますね。

まとめ

物語は全体を通して素直に良い話だった。刺さる刺さらないは、そりゃあるだろう。刺さればラッキー、刺さらなかったら良い気分転換になったと思って、まだプレイしてない人はほんの一時間程度だし遊んでみてはどうでしょう。

BGMもあるんだが、作品とめっちゃ合ってて聞いてほしいし。

そしてクリア後に自分がどんな気持ちになるかを見つめてみる。そんな時間も悪くないと思いますよ。

潮騒の街で会いましょう。

以上、小山田でした。( ^ω^ )

最後に一言「俺も知らぬ間に前向き人間になってたんだなって」


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