今回は妖ばなし第6話「つらら娘」の感想です。儚い物語に仕上がっていますが、ちょっと理解が難しい話でもありました。汗
※ネタバレありです。
各話の感想は→妖ばなし感想
あらすじ
スズキは故郷の友人カネコを名乗る人物から、村がダム湖に沈むことになったという話を聞き、村にある御堂の小さな仏像を渡される。
しかし本当のカネコはすでに死んでいたという事実を知り、仏像を持って逃げ、とある倉庫に隠す。
倉庫で疲れ、故郷の花畑の夢を見るスズキ。目を覚ますと側には女の子がいて、「おじちゃんの花畑、行ってみたい!」と言うのだった。
ふたりで倉庫を出たところでカネコ(偽物)に見つかり、スズキはナイフで刺されてしまう。
カネコ(偽物)は女の子を連れていくが、実は女の子は「つらら娘」で、カネコ(偽物)をつららで刺し殺す。
スズキは病院のベッドで目を覚ますが・・・。
感想
見終わった直後の感想は、「ああ、みんな死んじゃった・・・せつねえ」という感想。
しかしちゃんと理解しようとすると、時系列がウロウロするのと夢と現実もウロウロするので結構難しい話でした。汗
時系列について
とりあえず時系列に関してはスズキの服装からの判断で、
- (過去)カネコに会う→親類への電話で本物のカネコの死を知る
- (現在)倉庫へ逃げる→つらら娘に出会う→刺される
これらは違う日付の出来事だとわかると思います。過去の出来事が合間合間に回想の形で入ってくるので、少しだけ難しいですね。こういうのって小説で読んでみたい。
まぁ時系列は2〜3回くらい見ればわかりました。
スズキの夢に出たつらら娘
スズキが倉庫で見た花畑の夢に出たつらら娘。スズキは目覚めてから現実で出会ったつらら娘を見て「誰かに似てる」と言いますが、たぶんこれは心境的に「あれ?さっき見た夢に出てた?あれ?」みたいな感じだと思います(笑)
なぜスズキの夢につらら娘が?と疑問に思いますが、たぶん、つらら娘は他人の夢を覗いて入りこめる能力があるんじゃないでしょうか。
温かい明るい世界に憧れるつらら娘は、きっとスズキの夢に惹かれたんだと思います。
ラストの病室は?
最後にスズキは駐車場で刺されたままだったことがわかりますが、じゃああの病室なんだったの?って思いますよね。
僕は、あれは仏様が見せてくれた最後の夢だったんじゃないかなと思います。
看護師さんがおそらく仏様が化けた姿。合掌のシーンが意味深すぎますし、カネコ(偽物)が仏像を盗もうとしていたことも知ってましたからね。
つらら娘も夢に入る能力があるとしたら、いてもおかしくない。
ただ、そうするとつらら娘の「開けちゃダメ!」というセリフ、開けた景色が花畑から吹雪に変わるのはちょっと謎なんですよねぇ・・・。つらら娘は何を知っていたのか。仏様が作り出せたのはあの病室という空間だけだったのかしら。
それか、あの病室はつらら娘が作った夢だとすると、つらら娘は花畑を知らない(=見せられない)→病室のドアを開けても見せられるのは白い雪だけ、ってことだったのかな?
なんだか、こっちのほうがしっくりきますね。こっちでいきましょうか(笑)
というか、カネコの偽物
というかカネコの偽物は他所の国の人間で仏像を盗むのが目的だったようですが、どうやってスズキやその故郷、周辺人物の情報を得たのか、ちょっとだけ不思議ですね。
まぁ、サングラスが似合いすぎなので、良しとしましょう。
印象的なシーン
- 田村のおじさんが何を言っているのかわからない(癒やし)
- スズキ「お、俺の花畑へ・・・?」
- カネコの飛び膝蹴り
- カネコ「この倉庫の中か!?・・・ほんとにここか?」
- つらら娘の笑顔(かわいい)
※スズキ役の塩野勝美さん、味のある演技で僕は好きです。
まとめ
つらら娘は無邪気に近寄ってきてとっても可愛いですが、温かい世界へ行こうと思ってもどうしても行くことができない。すごくさみしい、儚い存在です。
つららは、冬しか存在できませんからね。
ここ山梨も雪はドカンと降る場所ですが、「降るな降るな!はよ溶けろ!」と思いがち。しかし消えてしまう儚さをつらら娘から教わりましたので、次の冬はつらら娘に思いを馳せながら、優しく迎えてあげたいと思います。
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以上、小山田でした。
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