煙々羅 陰陽座 夢幻泡影

陰陽座「煙々羅」煙に重ねた最愛の人。必聴のバラードソング

公開日:2017/06/24

今回は陰陽座の曲「煙々羅(えんえんら)」に込められた物語、歌詞の意味についての考察&感想です。瞬火が優しくも力強く歌う、切なくも希望に満ちたバラードソングだと思います。

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煙々羅という妖怪

煙々羅 陰陽座

まず曲名の「煙々羅」という妖怪に軽く触れておきましょう。

鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」の解説文には、「蚊取り線香の煙があやしい形に見えて、まるで薄い布がたなびくようだ。煙々羅と名付けたぞ」と書いてあります。(僕がそれっぽく訳しました。そんなに間違ってないはず。汗)

そこから、煙々羅は煙の妖怪とされています。まぁ今回は「立ちのぼった煙が人の顔や人の姿に見える現象、たまにあるよね!」という解釈でいきましょう。笑

陰陽座「煙々羅」

陰陽座の煙々羅という曲は、ベース&ボーカルの瞬火がメインで歌うバラードソング。静かでゆったりとした曲調に瞬火の優しい歌声が響きます。サビに入ると優しくも力強く、そこに黒猫の美しいコーラスも加わり、どこか切なげで、でも希望にあふれている、そんなバラード曲です。

陰陽座には珍しいというか陰陽座らしくない曲とも言えますが、僕はかなり好きな曲ですね。カラオケでも男性メインで歌えますし。笑

さて、この曲がなんで煙々羅?と最初は思ってしまいますが、歌詞を見ていくとしっかり煙々羅が物語にでてくるんですよー。

煙々羅の歌詞の意味

歌詞を読んでいくと、愛し合う男と女が登場し、二人はとうとう一緒になれず、来世での再会を信じて死を覚悟した、といった情景が浮かんできます。

連れに相成る 夢の中で

倶に暮れ 逝く時は此の胸に抱き寄せて 瞼に約す 来世で待つ

運命帰すのは 会者定離の流 然れど 廻り 再び逢う

「離れてしまうのは運命で、一緒になれるのは夢の中だけだったけれど、死ぬ時は寄り添って、だいじょうぶ、必ず来世で逢えるからね」

僕はこんなふうに受け取りました。メインで瞬火が歌っているので、男が女にそう言っているのかな、と思います。

死を覚悟した、なんていうと悲しく感じるかもしれません。ですが来世での再会を信じているからこそ、希望に満ちた明るく力強い歌なのだと僕は思います。

また、たった二行だけの黒猫が歌うパートですが、ここはもしかするとあの世にたどり着いた男(あるいは女)が感じている思いではないでしょうか。

今 辿り着いた 夢幻の静寂

今 手繰り寄せた 無限の欠片

死んだことで辿り着いた静寂と、来世で逢うという未来=無限の欠片を手に入れた喜び。そんな光景が浮かびます。

そして曲名の煙々羅ですが、間奏を経て最高に盛り上がるCメロ部分の歌詞、

夜雨 夜霧を紡ぎ 満つ 遥か彼方

烟る羅に 其の姿を 重ね

ここで出てきました。烟る羅、つまり煙々羅です。

「夜に降った雨が霧(煙)を作り出した。遥か彼方に満ちるその煙に、あなたの姿を重ねた」

想像するとなんとも切なくなってきますが、煙が最愛の人に見えた瞬間はきっと何より幸せだっただろうな、と僕は思います。いやー、切ない!

終わりに

こんなふうに歌詞を読み解いていくと曲への愛情が増していきます。いやあ、良い曲ですなぁ。

というか他の曲もそうですが、妖怪「煙々羅」というテーマからこれだけの物語を作り出し、歌にして送り出す妖怪ヘヴィメタルバンド陰陽座・・・凄みを感じます。

陰陽座の妖怪ソングはたくさんあるので、ぜひいろいろ聞いて歌詞の意味を考えてみてくださいませ。

煙々羅は、2枚組ベストアルバム「陰陽珠玉」と5枚目アルバム「夢幻泡影」に収録されています。どちらもおすすめのCDですが、初めての1枚ならベストアルバムをチェックしてみてください。名曲揃いですよ!

お読みいただきありがとうございました。よろしければ他の記事もおすすめです。

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