陰陽座「飛頭蛮」女房に逃げられた男、ついに首が抜ける

公開日:2017/06/20

今回は陰陽座の曲「飛頭蛮」(ろくろくび)について。古めの曲ですが、かなり妖怪妖怪していてオススメの一曲。

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飛頭蛮

哀れな男の歌

妖怪ろくろ首といえば多くの人は首が伸びるアレをイメージすると思いますが、「飛頭蛮」は首が抜けて頭が飛び回るタイプです。

作詞作曲の瞬火はこの曲について、

女房に浮気され逃げられてしまった男の首が抜け、未練がましく飛んで女房を追いかけるが撃退されるお話

と解説しています。(まったり徒然草『迦陵頻伽』全楽曲解説より引用)

なんとも哀れな男ですね。

まるで妖怪絵本読み聞かせ

歌詞は、「女房に逃げられた男」と「逃げた女房」それぞれの視点が交互に書かれています。

「今宵は待ってみようか。女遊びでもしようか。かあちゃんどこ行った!」

「間抜けで甲斐性なしのあの人、私はとっくに新しい男と旅立ったわよ!」

ストーリーのある歌詞をボーカル黒猫と瞬火が感情を込めて歌い上げ、怪しくもコミカルな演奏はまさしく妖怪のそれ。曲を聞いているだけで涙を流しながら飛んでいる男の首が想像できて、恐ろしくも哀れ、そして愉快でもあります。まるで音楽付きの妖怪絵本読み聞かせですね。

収録は2003年1月22日発売のアルバム「鳳翼麟瞳」7曲目ですが、アルバムの中でもかなり浮いている存在で、そんなところも含めて飛頭蛮、なんて言うと我ながら上手いことを言った気分になります。

女房の元へたどり着いた男の首が蹴っ飛ばされて撃退されるという悲しいオチですが、やはりちょっと笑ってしまうのは、同じ男として好きな女への未練がましい気持ちがわかるからでしょうか。

アンサーソング「轆轤首」の存在

この曲、僕の中でヒットしたのは実は最近で、2016年発売のアルバム「迦陵頻伽」に収録された曲「轆轤首」の影響が大きいです。

読みはこちらも「ろくろくび」ですが、飛頭蛮が女房に逃げられた男の歌ならば、「浮気はしたけれど結局捨てられ、亭主が迎えに来てくれるのを待っている女房の歌」が轆轤首です。つまりアンサーソングになっているわけですね。

轆轤首という曲ができたおかげで、飛頭蛮という曲が生き生きとよみがえったように僕は思います。合わせてオススメです。

 

飛頭蛮は14年も前に作られた曲です。楽曲の古くささがいい意味で妖怪らしさを演出していますし、すでに長年言い伝えられた昔話のような存在です。この曲はきっと時が経てば経つほど、その面白さを増していくでしょう。

一番好きな部分:「(いや!)そんな場合じゃありゃしねえ、儂のかかあは何処行った!」



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