映画「バース・オブ・ザ・ドラゴン」を見てなんだかモヤモヤした気分になり思わず床を転がった。
このモヤモヤの正体を探ったら、なるほどマッキー、お前のせいだったんだな。
ブルース・リーを主人公にした映画かと思いきや道場の生徒マッキーが5割くらい映画を持っていく、なんともスッキリしない作品である。
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主なあらすじ
ブルース・リーとウォン・ジャックマンが実際に戦ったという伝説から着想を得た作品。
ウォンは自身の過ちから己を見つめ直そうと、リーのいるサンフランシスコへやってくる。道場経営と俳優業で暮らしていたリーは知らせを聞き「カンフーを広めようとしている俺を潰しにきたのか?やっべぇ戦うことになりそうだな」と慌てる。(ウォンには戦う意志はなかった、という設定)
いっぽうリーの道場の生徒マッキーはチャイナタウンを牛耳るギャングにとらわれている女性に惚れ、どうにか助けたい一心でリーとウォンを巻き込んでいく。
結果、マッキーはリーとウォンの力を借りてギャングを倒し、惚れた女性をゲットして幸せ気分。リーはウォンとの出会いを通じて自身を成長させ、ウォンは成長したリーにカンフーの繁栄を託して帰る。
見れば見るほどマッキーが目立つ
この作品の序盤の転換点である「ウォンがサンフランシスコに来る!」という出来事。ここで物語を進めるのにいちばん重要なポジションを担当するのがマッキー。
マッキーはウォンとすぐ仲良くなり、その後も二人きりのシーンが多く描かれていく。ウォンとリーを出会わせる役目もマッキーである。
さらに同じく序盤の「マッキーがギャングにとらわれた女に惚れる」という展開。以降、この女性を助けるため、という軸が最後まで貫かれている。中盤ではギャングのもとを一時的に抜け出した女とマッキーのイチャイチャ野球シーンもあり、映画のラストで「マッキーの幸せ」がひとつのゴールとして描かれる形に。
おいおい、ブルース・リーはどこいったんだ?と思うこと、しばしば・・・。
そう、この作品は見れば見るほどマッキーの存在感が強く、映画を見る前に抱いていた「ブルース・リーを主人公にして詠春拳vs少林拳を描く映画だって!?どんなアクションがあるんだろう!どんな物語なんだろう!ワクワク」という期待をまんまと裏切ってしまっている。
マッキーは良いヤツなんだけど、主要人物のバランス配分をもう少しなんとかしてほしかったなぁと思わずにいられない・・・。
アクションは普通。俳優はグッド
肝心のアクションは普通な印象。うーん、カメラが引きで撮っているのが多いからなのか?あまり迫力を感じられなかった・・・。
というかそもそもアクションシーン少なくない?こんなもんかしら。期待しすぎたかなぁ。
この映画いちばんの見せ場であろうリーvsウォンの戦いも謎のワープ演出と、BGMに二人の掛け声がマッチする瞬間があって笑ったくらいでそこまで熱くなれなかった。リーが成長する意味合いの強い試合だったしねぇ。
ただ、リーが空手歴22年を圧倒するシーンや、ラストのリーとウォンの共闘はとても良かった。これは俳優の力かもしれない。リーを演じたフィリップ・ンとウォンを演じたシア・ユイが個人的にはよくハマっていて好きでした。
フィリップ・ンのリーはほんと好き。体つきはイケメンでファッションとか立ち居振る舞いも”ぽさ”が出てて違和感なくずっと見ていられる。序盤の映画撮影シーンなんてたまらん。アゴww
アクションはそこそこに俳優が頑張ってくれたって感じかな。やっぱりもうちょい、もうちょい熱い戦いを見たかったぞー!
まとめ
映画「バース・オブ・ザ・ドラゴン」、マッキーの問題はあるけど見て後悔するような出来ではないし気になってるのなら一度見るべし!って感じかなぁ。
詠春拳vs少林拳、世紀の激闘・・・なんて煽りにあんまり期待しすぎず、ゆるい気持ちで見てみましょう。
以上、小山田でした。( ^ω^ )
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